静の活動のひとつとして大切にしている「アイアイルーム」は、昭和54年度からスタートしました。
1学期は絵本、2,3学期はストーリーテーリングを行います。今年は14人の先生達で1人ひとつずつのお話を持ち、アイアイルームの時間は自分が好きなお話、聞いてみたいお話を14個の中から自分で決めて聞きに行きます。同じ話を何回聞いても良いし、毎回違うお話を聞いても構いません。お話を聞いた後はカードを一枚もらい、家に帰ったらお母さんやお父さんにお話の内容を伝えます。お母さんやお父さんには、子どもたちが伝えた内容をそのままカードに記入してもらいます。
2,3学期のストーリーテーリングは、1学期の絵本と違い、先生が話を原文のまま覚え、絵の無い状態で子ども達の目を見ながら話すため、子ども達は同じ話を聞いていても、1人ひとりのお話のイメージは違ってきます。これがストーリーテーリングの良さです。
アイアイルームを通して、想像力の豊かな子、また集中してお話が聞ける子に育ちます。
先生達の研修
ストーリーテーリングがスタートする前の夏休みの間に、先生達はお話を選び、原文のまま覚えます。
覚えたお話をそのまま話すのではなく、この場面はこう話したらどうだろう、ここはこうした方がいいかな?、この言葉はちょっとわかりにくいかな?など、子ども達がそのお話に引き込まれ、想像力を働かせお話の内容をイメージできるように考えます。
そして、夏休みの間温めたお話を子ども達に聞かせる前にまず先生達の前でやってみます。(これが一番緊張します)そこで「あの場面はこうやったらどう?」「この話し方はとっても良かった」「表情はこの方がいいんじゃない?」など他の先生にアドバイスをもらい、鏡の前や家族の前で何回もやってみて、更にお話を自分のものにして、いよいよ子ども達の前でお話をするのです。
小さなろうそくの光だけでお話の世界に引き込まれる子ども達の純粋で豊かな心を大切に育てていきたいと思います。